七人の兄たちは末っ子妹を愛してやまない~転生令嬢日記~ 45話

七人の兄たちは末っ子妹を愛してやまない~転生令嬢日記~ 45話

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七人の兄たちは末っ子妹を愛してやまない~転生令嬢日記~」45話
 

七人の兄たちは末っ子妹を愛してやまない~転生令嬢日記~ 45話

 お客様が来ているので、ミリディアナも来なさいというパパの言付けを聞き、私はエメルと一緒に客間へ向かう。私がお客様に会うなんて、珍しい。

 実はお客様自体はよく邸宅にやってきているのは知っている。たいていパパに用事があるか、ママとお茶会するかがよくある理由だ。それに私が参加することはめったになく、だから私が会う人は誰なんだろうとワクワクする気持ちがあった。

 客間には両親とシオンと双子がすでに座っていた。そしてお客様、それは男の人でママと同じ髪の色をしていた。

(ママの親戚かと思ったけれど、目の色が違う)

 髪はママと同じ虹のような色彩のプラチナシルバーであるが、目は紫色だった。

「シャイロ。私の娘のミリディアナです」
「初めまして、シャイロさま。ミリディアナです」

 私はスカートをつまみ、お辞儀をする。最近、めっきり大人っぽく話せるようになって、内心得意げな私である。

「ミリディアナちゃん、私の弟のシャイロです」

(やっぱり御親戚でしたか!)

 私は心の中で納得していたが、私を見るシャイロは口に手を当て、思わぬものでも見たような表情をしている。

「シャイロ?」
「……は、失礼しました」
「どうしました? メナルティに似ていますか」
「そうですね、たしかに似ている。ただ、そうではなく」

 シャイロは私に近づき、片膝を床に付くと、片方の手を自身の胸に当てた。

「失礼をお許しください。まさかここであなた様のような方とお会いできるとは思っておらず、無礼にも御身を不躾に拝見しましたこと、お詫びいたします」

(ぎょ、仰々しいな!)

 たかが四歳児に。丁寧すぎないか!?

「……シャイロ?」

 ママも何か異変を感じ取ったのか、首を傾けた。
 その後シャイロは衝撃的なことを言う。

「姉上、彼女は神の化身です」

 この後、私が疑いの視線をシャイロに向けたのは、無理もないことだと思う。
 いきなり神だと言われてもね!

(何言ってんだコイツ)

 そう思う私は責められないでしょう!

 シャイロは聖職者なのだという。普段から神に仕えていて、神は身近な存在らしい。
 そうは言ってもね、私は神らしいことは何もできない。だから神ではない。

(神らしいことって何って感じだけど)

 確かに私が普通でないことは認めよう。前世を覚えているしね。その前の前世も悪夢として見るしね。
 だからと言って、じゃあ神かというと、そうではないと答える。私が神なら、私としてもっと楽に生きれるよう、魔法とか強じんな身体とかチート能力とか与えるわ。

 私の周りを見ると、シオンと双子は、しらーとした視線をシャイロに向けているわ。うん、やっぱりそうだよね、何言ってんだコイツだよね。
 エメルだけは疑惑の目はしていない。いい子だな。大人にも優しいエメル。

 シャイロは数日滞在するらしく、私と兄たちは先に部屋を退出するのだった。

まとめ

お読みいただき、ありがとうございます。
次回に続きます。