七人の兄たちは末っ子妹を愛してやまない~転生令嬢日記~ 174話 カイル視点

七人の兄たちは末っ子妹を愛してやまない~転生令嬢日記~ 174話 カイル視点

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七人の兄たちは末っ子妹を愛してやまない~転生令嬢日記~」174話
 

七人の兄たちは末っ子妹を愛してやまない~転生令嬢日記~ 174話 カイル視点

 夜も深い皇太子宮。

 上半身裸で枕に顔を埋めて眠りについていた俺は、小さな鈴の音が鳴った気がして薄目を明けた。俺の寝室へは前室を通らないと入れない仕組みだが、前室と廊下の間の扉が開くと、ベッド横で小さい鈴の音が鳴る仕組みになっている。

 その前室の前には警護の騎士が立っているはずだが、今のところ何も連絡はない。なのに勝手に扉が開けられたというなら、次に考えうるのは侵入者の存在である。

 ベッド脇にいくつか下がっている紐の一つを引っ張り、そして、いつも寝る前に枕の下に準備する剣を握った。そして目は瞑っておく。

 やはり侵入者がいるようだ。その気配は二つ。息を殺し近づいてくる者がベッドの横にきた時、素早く剣を突き出した。

「くっ」

 間一髪でよけられた。剣は頬にうっすらとかすっただけのようで、部屋が薄暗くてもその血の一筋が頬に走ったのは見える。俺に切られたのは男、もう一人の侵入者は女で、侍女の服を着ていた。女はすぐにこちらにナイフを持って飛びかかろうとするが、それを俺の影が防ぐ。さきほどベッドの横の紐を引っ張ったことが合図となり、影を呼び出したのだ。
 男も持っていたナイフで俺に切りかかかる。なかなかの手練れのようで、素早い動きでこちらの攻撃をかわしている。俺も寝ているのを起こされ、機嫌が悪い。できれば無傷で捕まえたいのだが、加減が難しい。先に影が女を押さえたような音がして、男が一瞬それに気を取られ、俺の攻撃を避け損ねた。

 男は悲鳴を上げたが、それも一瞬のことでまだ攻撃する気の視線を寄越したため、男の腹を蹴り飛ばし、男の元へ向かう間に男が持っていたナイフを拾うと、そのナイフで男を傷つけた。また男が悲鳴を上げたが、その頃には最初の悲鳴でこちらの騒動に気づいた騎士たちが部屋の中に入ってきて男を取り押さえた。

 女の侵入者はほぼ無傷で影がとらえている。はあ、とため息が出る。いくら寝起きで機嫌が悪かったとはいえ、男は赤色に染まっている。流れた血を見て、やりすぎを反省する。

「廊下で部屋の前を警護していた騎士は?」
「死亡しておりました」
「……そうか」

 ぐっと拳を握る。ああ、やはりこの男はもっと痛めつけるべきだったか。首をふった。いや、駄目だ。それではこの暗殺未遂の経緯を探れない。

「男と女は引き離して捕らえ、口を割らせろ」
「はっ!」

 これからこの後処理をしなければならない。もう今日は寝られないだろう。
 再びため息が出るが、指示を出すべく部屋を出た。

 暗殺未遂があった次の日、いつものように執務室で仕事をする。昨日は暗殺未遂なんてなかった。表向きはそういうことになっている。昨日俺の部屋に来た騎士などには口止めしているし、箝口令を敷いているので、それが漏れることもないだろう。朝からソロソとエメルには暗殺未遂については伝えてある。それの後処理の一部も二人に任せていた。

 暗殺者の二人はグラルスティール人ではなかった。なかなか口を割らなかったが、うちの影は拷問も優秀である。朝までには二人共口を割った。とはいえ、あまり情報は持っていなかった。暗殺業の下請けのような二人で、ろくに理由も聞かず報酬に目がくらんで請け負ったようだった。女は侍女の服を着ていたが、皇太子宮の侍女ではなく、他の宮の侍女として入ったものだった。皇太子宮への遣いっぱしりでやってきた時に、空き部屋に潜んだという。男は皇太子宮に用事のあった文官の代わりに入り込み、女とともに夜まで潜んでいたという。ちなみに、男にとってかわられた文官は、皇宮の近くの茂みから身ぐるみ剥がされて息のない状態で発見された。

 皇太子宮の警備は厳しいことで有名である。ただ色んな手を使って入ってこようとする輩は、後を絶たない。寝室まで入ってこようとする輩は、警備の強化により昔に比べれば減ったが、それでも忘れた頃にやってくるのだ。おちおち寝てもいられない。

(ウロ人か)

 今回の暗殺者はウロ王国の者だった。ウロの王家が関わっているのか、そう考えるのは安直すぎる。ウロ王国とは友好な関係を築いているし、ウロ王国を犯人に仕立てたい他の国の仕業の可能性もある。

 例えば西の隣国タニア大公国は年がら年中うちに手出ししてくる。アカリエル公爵がいつも対応してくれるので助かっているが、腹立たしいことこの上ない。それに南の隣国ウロ王国のさらに南にあるウェルド王国は数年前に海を隔てた近隣の国ビタニ王国をのっとって属国としている。好戦的な国で、いつも世継ぎ争いの代理戦争とでもいうように国盗り合戦をする野蛮な国だ。そして忌々しいことに、先日その王子がミリィに妻になれと騒ぎを起こした。またザクラシア王国も母の祖国なため、友好関係ではあるものの、どうやら内部はぐずついているようで、なにやら動きがあやしい。それに王はミリィに求婚をした。ミリィは断ったと言っていたが、やはり苛立ちはする。

 我が国でもあやしい種はある。南公の領地内にいる俺の子飼いから、眉を潜めるような情報が入っている。特に気になるのは南部騎士団だ。やはりあそこには、中央騎士団か近衛騎士団から人を送るべきか。

 通常の公務をこなしながら、色々と頭で考えていると、嬉しい知らせが入った。ミリィが訪ねてきたのである。

「カイルお兄さま」

 ミリィを迎えるべく椅子から立ち上がって、ミリィが向かってくるのを抱きとめた。

「いらっしゃい、ミリィ」

 嬉しそうにこちらに顔を向けるミリィは、俺の顔を見ると顔を曇らせた。

「カイルお兄さま、寝ていないの? 顔色が悪いわ」
「……そうだね、昨日は忙しくて」
「……皇太子宮に入った時、どこか空気がピリピリしていたわ。何かあったの?」

 うーん、鋭い。いつもほわほわしているのに、怖い、暗い、痛いなどといった黒い雰囲気は敏感に感じ取りやすいのだ。ただこちらが誤魔化せば、誤魔化されていると分かっていても、詳しくは聞いてこないミリィではある。だから誤魔化そうと思えば誤魔化せるのだが。

「これは他言無用だよ。昨日、俺の寝室に暗殺者が来てね、今警備の強化をしているんだ」
「やだ! 怪我はない?」

 青い顔をし、俺の全身を凝視している。

「怪我はしていないから大丈夫だよ」
「……気を付けてと言っても、向こうが入ってくればどうしようもないのよね」

 おっと、気落ちさせてしまった。俺が皇太子である以上、命を狙われるのは時々ある。来るなと言っても来るのが暗殺者だ。であれば、殺されないためにこちらが準備するしかない。そのために体は鍛えているし、剣術や体術の訓練も欠かしていない。殺されないために自分を鍛える、それは仕方がないことだと思っていた。しかし以前、ジュードが鍛えているのはミリィを抱き上げるためだと聞き、それは良い理由だと思った。だからそれからは俺もミリィを抱き上げるために鍛えているのだと思うことにした。それなら鍛えることだってやる気がでるというものだ。

「そうだわ、今日うちにお泊りに来たらどうかしら? 昨日の今日で寝室で寝るのは嫌でしょう?」
「うーん、そうしたいけれど」

 すごく惹かれる申し出である。ただ俺はダルディエ邸への出禁の通達を受けている。

「お仕事忙しいの? 夜に泊まりに来れないくらい?」
「そんなことはないけれどね?」

 泊まりに行っていいのなら、無理やりにでも時間は作る。だが。ちらっとエメルを見ると、困った表情をしていた。これはどっちと捉えればいいのだ。

「そういえば、今日の添い寝はジュードだったわ。もしカイルお兄さまが来られるなら、エメルと三人で寝られるようにジュードにお願いしておくわね」

 ジュードか。厄介な兄たちの一人である。まあ、漏れなくみんな厄介なのだが。

「今日一緒に寝ましょう? いいでしょう、エメル」
「……いいですよ。私からもジュード兄上に言っておきます」

 うん、誰もミリィのお願いには逆らえない。しぶしぶといった感じでエメルは了承した。

「どうかしら、カイルお兄さま」
「もちろん、行くよ」
「よかった!」

 暗殺者に頭を痛めていたが、とんだご褒美があったものである。
 それからはいつも以上に早く仕事を終わらせ、エメルは先に帰らせた。俺は少しの残作業を終わらせると、すぐにダルディエ邸へ向かった。

 いつものようにお忍びのダルディエ邸なのだが、ここにいないはずの皇太子に向かって、ミリィの怖い兄ジュードが仁王立ちしていた。

「しばらくは来ないでほしいとお願いしたはずですが?」

 うん、怒っているね。怖いが、もちろん怖がっている顔などせず、よく無表情だと言われる顔で対応する。

「ミリィに招待されまして」
「断ればいいのでは?」
「そんな可哀そうなこと、俺にできるとでも?」

 怒った顔と無表情が睨み合っていると、ふわふわとした声が階上から降ってきた。

「カイルお兄さま! いらっしゃい! エメルの部屋に食事を用意しているわ! 温かいうちに食べてね!」
「分かった」

 言うだけ言ってパタパタと去るミリィからジュードに顔を戻すと、怖い顔のままため息をついていた。

「いいですか、今日だけですからね? ミリィと二人きりにならないでくださいね、エメルと必ず三人でいてください」
「はい」
「絶対に手を出しては駄目ですからね!」
「はい」

 まあ、約束はできないが。はいと答えないと、ここから去れない。

 やっとジュードから解放され、階段を上がるが、ずっと背中にじりじりとした視線を感じていた。ジュードが睨んでいるようだ。

 エメルの部屋に入ると、何か書類を見ているエメルの横でミリィがエメルにくっついて一緒に書類を見ていた。

「うん、二枚目は合っていますよ。一枚目のここだけです、間違っていたのは」
「分かった、ありがとう」

 学園の課題か何かだろうか。書類をエメルから受け取ると、ミリィは一度部屋に戻るね、と出て行ってしまった。

「食事をどうぞ。熱いうちに」
「ああ」

 皇太子宮にいると食事も忘れてしまうことがあるが、ここに来ると、いつもミリィが用意してくれる。体を気遣ってくれているのだろうと思うと、温かい気持ちになれる。

「ミリィに聞きましたが、さきほどジュード兄上に会われたそうですね」
「怒られた」
「私もです。ミリィにお願いされても、次は頑張ってかわせと言われました。ジュード兄上だってミリィにお願いされたら聞いてしまうのに、私にかわせるはずがないのですが」

 はあ、とため息を付くエメル。

「悪いな?」
「本気で思っていませんよね」

 読まれている。しれっとした顔で食事を続けていると、ミリィが戻ってきた。さきほども思ったが、もう風呂は済ませているようで、寝間着姿が可愛い。

 食事を済ませると、今度は手短に風呂に入る。早くミリィと話をしたい。それから最近ではミリィが髪を拭いてくれるので、その心地よさに目を瞑る。風呂上りにワインが用意されていたが、今日はミリィと話していたかったので飲まずにいた。エメルは部屋にはいるが、手紙を書かなければいけないらしく、真剣な顔でテーブルに向かっている。

 ミリィを膝に乗せ、他愛もない会話を楽しむ。現在ミリィは何やら、ラウ家の令息ルーカスとモニカ皇女をくっつけようと画策しているらしい。ミリィと仲の良いルーカスがミリィ以外とくっついてくれるのなら、それは俺だって応援するというものだ。

「それでね、今度モニカとルーカスと三人で街に出かける予定なの! ルーカスが最近可愛いの。モニカと話をしていて赤くなったり青くなったり」
「……青くなったり?」
「あ、それは色々あってね。でもルーカスは絶対モニカのこと好きになりかけていると思うのよね!」

 ふふふと楽しそうに笑うミリィが可愛い。

 ミリィは昔から恋愛話が好きで、自分が恋愛することに積極的で、ずいぶんやきもきした。最初は兄としての気持ちだと思っていた。ミリィから兄たち以外の男の話を聞いて嫌な気持ちになるのは、ミリィが男から傷つけられるかもしれないと心配しているからだと思っていた。しかしミリィが他の男とくっつくのを想像するだけで頭が沸騰しそうだった。俺に笑いかけるように、特別な男にも笑いかけ、抱きしめ、キスをし、そして結婚するのだろうか。俺はその男を八つ裂きにする自信がある。それくらい、ミリィを他の男に渡すなど考えられなかった。

 俺を兄にしてくれたミリィ。それから今まで一緒に過ごしてきた時間は、本当にかけがえのないものだった。本当の兄であるエメルと同じように俺のことも愛してくれる。見返りを求めないその愛情に、そして俺の愛を受け止めてくれることに、俺は夢中だったのだと思う。その愛を独り占めしたいと願うことが、兄の枠を超えることだと気づくのに時間がかかったけれど。

 いつミリィに気持ちを伝えようか。伝えたら、もう兄としては接してくれないだろうか。顔も見たくないと言われたら? そんな恐怖を抱いているうちに月日が経ち、結局、あの求婚事件の時にウェルドの王子とザクラシア王に渡すものかという思いで、最悪な状況で婚約などと言ってしまった。

 その後、みなのいる場でミリィに思いを伝え、会えずにいる間がとにかく怖かった。ダルディエ邸への出禁、ミリィに会いたいけれど嫌われてしまっているのではという恐怖。

 しかし訪ねてきたミリィはいつものミリィで、いつものように全身から俺が好きだと伝わってくることに心底ほっとした。まあ、俺の思いがうまく伝わっていないのだと感じはしたが、それをミリィはどうにか自分なりに考えようとはしているようで、口にキスしてと言われた時は、少し困惑したけれど。

 口にキスしてと言われれば、当然するに決まっている。しかし自分から言ったくせに、いつになくミリィは恥ずかしがっていた。最高に可愛かった。あれは無意識に兄としてではない、自分に好意を抱く男だと認識しているのだと思う。本人はその気持ちが何なのか分からず、恥ずかしがりながらも困惑していたが。

 いつも可愛いが、あれは本当に可愛かった。また見たいものだと思っていると、エメルが手紙を書き終わったのか、風呂へ向かった。
 もしかしたら、今が好機だろうか。

「ミリィ」
「なあに?」
「先日、俺に口にキスしてって言ったの、覚えてる?」

 急に話を変えたので、ミリィは目をぱちぱちと瞬いた。そして頬が少し赤くなる。動揺しているようだ。

「う、うん。覚えているわ」
「今してもいい?」
「今!?」
「うん、今」

 俺の膝に乗っているので、当然逃しはしないと手はミリィを囲んでいる。

「え、えっと」

 少し俺から視線を外し、瞬きが多くなった。やはり動揺している。俺は待てる。まだ待てる。

「い、いいよ?」

 よし! 待ったかいがある。
 ミリィは視線を俺に戻すが、少し目が潤んでいる。ミリィのことだから誘っているわけではないと思うが、ころっと落ちそうな自分を叱咤する。キスするだけだ、そうキスだけ。決して怖がらせてはいけない。

 ミリィの頭の後ろに手を置き、ゆっくりと顔を傾けた。また指で遮られるかと思ったが、俺の口にミリィの柔らかい唇が当たった。触れるだけに留めて口を離した。ミリィの顔を見ると真っ赤で、目もうるうるだった。そして俺の胸に顔を付けた。

「恥ずかしい……」
「恥ずかしがっているミリィを見たいから、顔を上げて欲しいな」
「やだ!」

 顔を見られたくないようで、俺にぎゅうぎゅうに抱き着いてくる。愛しくて胸がきゅっとする。それから少しの間、顔を上げなかったミリィは、息を吸うと顔を上げた。

「顔、変になっていない?」
「ふふ、いつも通り可愛いよ」

 やはり恥ずかしいのか顔が暑いようで、頬に手をやり手の甲で撫でている。もう一度くらいする時間はあるだろうか。ちらっと風呂を見る。うん、まだ大丈夫だろう。

 今度はミリィの許可は取らず、ミリィの顎を上げると口にキスをした。
 驚くミリィが俺の肩を柔らかくトントンと叩くので口を離す。ミリィの赤くなった頬と涙目が可愛い。

 愛しくて、ますますミリィに夢中になっている自分を自覚しつつ、その赤くなった頬に手を滑らせながら口を開く。

「まだキスしていたいけれど、今日はここまでにするよ。また今度しようね」
「こ、今度!?」
「今度。口にキスしてって言ったのは、ミリィだよ」
「そうだけど!」
「大丈夫、恥ずかしいのは最初だけだよ。会うたびにしていたら慣れると思う」
「会うたびにするの!?」
「俺はミリィとキスしたいから。許可ももらったしね?」
「うー……」

 言い返せなくて唸っている。ミリィの頬に指を滑らせていると、いつの間にか怒った顔をしていた。あれ、おかしいな。

「ミリィ?」
「おかしいと思うの! カイルお兄さま、急に余裕な顔をしているわ!」
「うん?」
「前はミリィに頬にキスされると、顔を赤くしていたもの!」

 あ、痛いところ付かれた。自分がキスするのはいいけれど、ミリィにキスされると恥ずかしくなるのはなぜだろうか。まさか気づいていたとは。

「どうして余裕になっちゃったの!?」
「余裕じゃないよ!? 俺必死でしょ!?」
「必死じゃないもん、ミリィ見てニヤニヤしてる!」
「ニヤニヤ……だって、ミリィが可愛いから。可愛いところ見てると、顔がにやけるんだよ」
「そんな感じじゃないぃぃ」

 俺の両肩をミリィが手でがくがくと揺らしている。頭が揺れる。

「何しているんです?」

 風呂から上がったエメルが不思議そうな顔をしていた。

「カイルお兄さまが余裕になっちゃったの!」
「余裕?」
「もう! 絶対に動揺させるんだから!」
「え」

 怒った表情のまま、ミリィが俺の頬にキスをする。いや、ちょっと待ってくれ。俺は本当にいつも必死なのに。次々と顔にキスをされ、俺は俺で動揺して顔が赤くなるのが自分で分かる。もう止めさせたくてミリィを抱きしめるしかなかった。ミリィの肩に頭を乗せ、早く赤い顔が元に戻らないかと顔を押さえる。その間、ミリィは「ふっふっふ、勝った」と言いながら勝ち誇るのだった。

 あーあ、俺がミリィに勝てるわけないのに。たぶん一生勝てることなどない。勝ち誇るミリィも可愛いと思う自分が重症なのだと、改めて感じるのだった。

まとめ

お読みいただき、ありがとうございます。
次回に続きます。